面白がれる人には「ゲートキーパー」の才能がある

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こんにちは、ライターの齋藤です。

先日開催されたワーク・シフトラボによる公開講座に参加してきました。これは参加してみて感じたこと、思ったことを僕の視点を通して紹介するレポートです。

 

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[公開講座の内容]

今回参加した公開講座(2018年1月23日開催)は2部構成でした。

第1部は、以前公開された講座を主催している株式会社 遭遇設計のスライドの内容を補足するようなものでした。

 

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第2部は、狂人とゲートキーパーによるトークセッションでした。それぞれの立場から、実体験を交えた話が出てきました。

 

[第1部 世の中は、イノベーターとサラリーマン、だけではない。]

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今回の公開講座は「ゲートキーパー」という役割を育てよう、という講座につながるものです。ゲートキーパーとは役割の一つです。他に狂人、組織人(オーダーズ)の二種類があります。

 

(1)狂人

 特徴:短期的な利益で動けない人たち。イノベーションを起こすこともあるが、混乱を呼び込むこともある。

 例:スティーブ・ジョブズ(Apple)

 

(2)ゲートキーパー

 特徴:狂人とオーダーズを橋渡しする人たち。相性のいい狂人と組むことで力を発揮するが、相性が悪いと活躍できない。

 例:鈴木敏夫(スタジオジブリ)

 

(3)組織人(=オーダーズ)

 特徴:組織の中で規律を重んじる人々。適切な指示があれば協力して力を発揮するが、狂人の言うことに振り回されることもある。

 例:サラリーマン

 

これらは血液型のように絶対的なものではなく、マンガやゲームでよく出てくるステータスのようなものです。複数を高いレベルで持っている人もいれば、得意不得意が分かれている人もいます。

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※狼因子=多いと狂人になりやすい、犬因子=ゲートキーパーに、羊因子=オーダーズに。

純粋に狂人やゲートキーパーとしての能力が高い人もいれば、複数の因子を兼ね備えた人もいます。

 

例えば、狂人とゲートキーパーの両方の能力を持っている人に、UNIQLOの柳井さんがいます。

UNIQLOにいる柳井さんは、狂人です。地方のアパレルショップを世界展開するほどのにまで育て上げたエピソードの中には、狂人らしい一見すると理解できない判断がたくさん出てきます。

一方で、社外取締役をつとめているソフトバンクグループではゲートキーパーとしての能力を発揮しています。なぜなら、ソフトバンクグループにはすでに孫正義という狂人がいるからです。

 

こんな風に、人によって狂人にもゲートキーパーにもなれる場合があります。時には、ゲートキーパーでありながら、オーダーズにもなれる人がいたり、狂人とオーダーズを兼ねられる人がいる可能性もあります。

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大切なのは、組織の中の狂人とゲートキーパーとオーダーズの立ち位置です。そして、この3つの要素を持つ人々がお互いにうまく協力し合うことが最も力を発揮する、ということです。

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第1部ではこんな風に、狂人・ゲートキーパー・組織人の違いや考え方についての話がされました。

 

[第2部 ゲートキーパーと狂人の理想的な関係]

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第2部のトークセッションでは実際に狂人とゲートキーパーが登場し、双方の視点から、なぜお互いが必要なのかなどを話していました。

 

例えば、狂人の視点からは、ゲートキーパーがいてくれることは「仕事がとても楽になる」という話。

例えば、ゲートキーパーの視点からは、狂人と組むのは予定調和が崩され続け時には倒産の危機も訪れるが、それを楽しいと感じられるかどうかが重要である、という話。

 

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<写真キャプション、左が界外亜由美さん、右が広瀬眞之介さん>

 

他には、狂人もゲートキーパーも多種多様なので「唯一の正解」は存在しないこと。例えば狂人AとゲートキーパーAの答えが、狂人BとゲートキーパーBでも通用するとは限らないこと。

 

また、組織人の中には「本当はゲートキーパーなのに、そういうポジションにいない仮面ゲートキーパーもいるはず」という話も出てきました。そうした人が相性のいい狂人に巡り合う方法としての転職は、非常に確率の低いバクチになってしまっている。ここはお互いに非効率的ではないかという話が盛り上がりました。

 

狂人もゲートキーパーはお互いに得意なことと不得意なことが分かれています。なので協力すればすごい力を発揮できるようになります。

けれども、そうした組合せには相性があり、マッチしないとお互いに力を発揮できません。

 

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<写真キャプション:左が宮木章太さん、右が古里拓さん>

 

言い方をかえれば、ゲートキーパーとしての能力は常に相対的なもののため、「究極のゲートキーパー」は存在しません

 

第2部が終わる頃、僕の頭のなかにはこんな疑問が浮かんできました。

「ところで、僕にはゲートキーパーの才能があるんだろうか?」

 

[ゲートキーパーとしての可能性へのチャレンジの場がベーシック講座]

 

「自分はゲートキーパーに向いているのか?」

公開講座が終わった後も、この問いが頭の中をグルグルとまわっていました。

講座に参加した人にも、同じような疑問を抱いている人がたくさんいるようでした。

 

ただ、こうしてレポートを書きながら公開講座の内容を思い出してみると、ゲートキーパーの能力はひとつのステータスでしかない、ということを思い出しました。

 

問うべきは、

「私はゲートキーパーになれるのか?」

ではなく、

 

私はゲートキーパーになりたいのか?

 

なのだと思います。

 

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2月6日に第1回が開催されるベーシック講座は、ゲートキーパーになりたいと思った人が、なれるのかどうかを知るものだと思います。

もしかしたら、講座を通じて自分はゲートキーパーになれないことを悟るかもしれません。逆に実は自分は、組織人の仮面を被っているゲートキーパーだったことを知るかもしれません。

 

この公開講座のレポートと、2月6日から始まる連続講座のレポートを通じて、

「ゲートキーパーになりたい。」

と思った人が、ゲートキーパーという働き方を歩みはじめる入口のようなものを書いていきたいと思っています。

 

グラレコ

By うじさかえる
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ライタープロフィール

齋藤 和輝

元築地のセリ人の見習い。趣味は林業ボランティア。紆余曲折を経て某オウンドメディア運営企業に入社してライターの道を歩み始める。七転八倒をして新規事業の企画ばっかりしている会社へ転職。気がついたら年間1000人を動員する100%趣味の絵本イベントの立ち上げメンバーになってたり、一度に100kgのみかんを食べるイベントを企画していたり。

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