狂人を理解するために、狂人になってみる

こんにちは、ライターの齋藤です。第3回目の講座が終わりました。
今回のテーマは「自分の中にある「狂人(狼因子)」の理解と自覚」でした。

ワーク・シフトラボでは、「狂人」と「ゲートキーパー」と「組織人」はこんな関係だと習いました。

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また、複数の因子を多く持っている人もいる、と習ってきました。
例えば「すごい狂人であり同時に、すごいゲートキーパーでもある」ことも可能です。
同時に「すごいゲートキーパーだけど、狂人にもオーダーズにもなれない」場合もありえます。

これまでゲートキーパーの持つ犬因子を高めるためのワークを中心に行ってきましたが、今回は私たちが持っている「狼因子」は何なのかを探るワークをしてきました。

狂人やゲートキーパー、オーダーズについて詳しくはこちらで解説しています。

 

ゲートキーパー向け当事者研究

今回のワークは「当事者研究」と呼ばれるものがベースになっています。
当事者研究とは、統合失調症などを持ちながら地域で暮らす当事者が生活していく中で出会うさまざまな困難を「研究」することを通じて、自助能力を高めるプログラムです。

例えば、統合失調症のある人は、自分が見たUFO(幻覚)の種類をタイプごとに分類し、宇宙人との会話の内容なども含めて整理して発表した例があります。

参考:当事者研究ネットワーク 当事者研究とは-当事者研究の理念と構成-(向谷地生良)

当事者研究はもともと、精神疾患から発生する問題を解決したり解消するための方法として生み出されたものです。講座では統合失調症の症状を研究するものだった当事者研究を、自分の狼因子に置き換えた形でワークをしました。

こう書くとすごく難しいことをしたように感じますが、要は

私の個性的な部分をキャラクターとして客観的に見てみよう

というワークです。

 

自分の中の狼因子をキャラクターにする

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もし何も知らない人が、今回のワークだけを見ていたら不思議な気分になったかと思います。

いい年した大人たちが真剣に、レゴブロックでキャラクターを作っているからです。

ワークではまず、自分のこれまでの人生を振り返りながら「自分にはこんな特徴があるな」や「こういう事は得意だぞ」といったことを思い出しました。

そして、他の人からの意見も参考にしつつ「これは自分の特徴だ!」という要素を集めた「キャラクター」を作ります。

 

キャラクターなので、もちろん名前もつけていきます。

キャラクターなので、もちろん名前もつけて行きます。

レゴブロックは、このキャラクターの造形をするために使いました。
最後に、お互いの狼因子を表したキャラクターに対して

「どんな時に出てきますか?」
「何が得意ですか?」
「なぜ生まれたのですか?」

といった具合にインタビューをしました。

 

筆者の作ったキャラクター。面白そうな匂いをただよわせて人を誘い込み、モチベーションのツボを刺激しながら僕のために労働させる恐ろしいキャラクターです。

筆者の作ったキャラクター。面白そうな匂いをただよわせて人を誘い込み、
モチベーションのツボを刺激しながら
僕のために労働させるという恐ろしいキャラクターです。

自分の中のこうした特徴を分析するまでなら、性格分析をすれば一人でもできます。
しかし、インタビューを受けることで無意識だった自分の狼因子の特徴を発見したり、どういった時に発揮されるのかを知ることができました。

「義理人情姉御」味方でかつかわいい存在を全力で守る。本人も気づかないピンチに気づいたりもするけど、かわいくないと気づいても助けてくれなかったりする。

「義理人情姉御」味方でかつかわいい存在を全力で守る。本人も気づかないピンチに
気づいたりもするけど、かわいくないと気づいても助けてくれなかったりする。

「放し飼いのハムスター」好奇心がそのまんま体現したような存在。気に入ったものを身につけると同時に、怖いものに襲われないようにカモフラージュで身につけているものもある。

「放し飼いのハムスター」好奇心がそのまんま体現したような存在。気に入ったものを
身につけると同時に、怖いものに襲われないようにカモフラージュで身につけているものもある。

「黒い腹の男」主の持っている腹黒さを写す鏡のような存在。どんどん大きくなる腹黒さが悩みのタネらしい。

「黒い腹の男」主の持っている腹黒さを写す鏡のような存在。
どんどん大きくなる腹黒さが悩みのタネらしい。

 

狂人に近いほど、ゲートキープは上手くなる。しかし…

そもそもなぜゲートキーパーを目指す人向けの講座で自分の中の狼因子を探す必要があったのでしょうか。
ゲートキーパーが目指すのは、狂人の得意なことを活かした事業を作ることです。
そのためには、狂人の持つ狼因子を発見して理解する必要があります。

この時、自分の中の狼因子を理解していれば、
「私の狼因子と比較してこの人の場合はここが違う」
という具合に考えることができます。

第2回の講座で会った3人の狂人の方々は、
「人の話を深く聞いているといつの間にかボードゲームができてしまう狂人」と、
「仮面屋さんを経営することは舞踏のひとつだと言っている狂人」と、
「めんどくさい、今すぐやめたいと言いながらメンヘラ向けウェブサイトを運営している狂人」
でした。

前回来てくれた狂人の方々。第2回のレポートはこちらから読めます。

前回来てくれた狂人の方々。第2回のレポートはこちらから読めます。

一方、僕の中には「人生相談を受けていると勝手にイベントができてしまう狼因子」があります。

例えばこれは、ボードゲームができてしまう狼因子と似ています。
この2つを組み合わせると「イベント」という行為を通じて、世の中に受け入れられる形で狼因子を表現することができます。それはまさに、ゲートキーパーの役割です。

一方で、狂人を理解するために狼因子に偏りすぎると、今度はゲートキープができなくなってしまいます。このバランスをとるために、自分の中の狼因子をしっかり知っておくことが大切だと思いました。

さて、次回はこの講師であり狂人でもある広瀬 眞之介さんを題材に
「狂人を売り込む!」
にチャレンジします。

こんな具合に書いていると、もう自分の中の狼因子はバッチリ理解できているように見えますが、全然そんなことはありません(実はレポート書きながら考えました…)。
第4回ではどこまで自分の中の狼因子を活用できるのか。

付け焼き刃な感じもしますが、全力でぶち当たってきたいと思います!

公開済みのベーシック講座のレポートはこちら

第1回
【「学ぶ技術を学ぶ」狂人と付き合う基本的技術を学ぶ】

第2回
【「会話のボキャブラリー」を増やすための負け確定バトル 】

第4回

【ゲートキーパー版パターン・ランゲージを通じて、自分の成長ポイントを発見する】

コメント

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